遺品整理はいつ?誰が始める?タイミング・費用・注意点をプロが解説
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遺品整理は大切なご家族を失った後に必要となる大変な作業のひとつです。どのタイミングで取り掛かればいいの?誰が担当するの?費用は?など、悩まれる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、遺品整理を始めるタイミングや費用相場、注意点などを専門知識を踏まえてわかりやすく解説します。
ぜひご参考にしていただき、スムーズに整理を進める手助けになれば幸いです。
遺品整理はいつ?誰が?費用は?などのまとめ
・明確に決まっていないので遺族にとって良いタイミングで行う・基本は法定相続人が遺品整理を進める
・費用は家の間取りや物量によって決まり、自分でやれば最小限に抑えられる
遺品整理はいつから始める?よくあるタイミングは5つ
遺品整理をいつから始めるか?は、遺族の生活や手続きの状況によって左右されます。ここではよく選ばれる5つのタイミングについて解説します。
1.【葬儀直後】亡くなってから1週間以内
遺品整理を始める最も早いタイミングは葬儀が終わった直後です。一般的には、亡くなった翌日に通夜、さらにその翌日に葬儀が行われます。死亡届は7日以内に出す決まりがあるので、そうした最初の手続きが済んだあとに動き出す方が多いでしょう。
故人が賃貸住宅や介護施設などに住んでいた場合、家賃や利用料が引き続き発生するため、なるべく早く整理を始める必要があります。施設によっては「1週間以内に退去してください」といったルールがあることもあるので、事前に確認しておきましょう。
葬儀の場は親族が集まる数少ない機会でもあるため、みんなで協力して遺品整理を進めやすいという利点もあります。
このタイミングをおすすめしたい方
・故人が賃貸物件に住んでいた方
・親族が遠方や海外に住んでいて再集合が難しい方
・孤独死など、早めの対応が求められる事情がある方
2.【手続き後】亡くなってから1週間後~1ヵ月程度
慌てず自分たちのペースで進めたい方は、1週間から1ヵ月以内に遺品整理を行うケースが多いです。葬儀後には健康保険証の返却や年金の受給停止届など多数の手続きがあり、これらは亡くなってから10~14日以内に役所や年金事務所へ提出しなければなりません。
これらの手続きが終わったあとに、ようやく気持ちの余裕が出てくるという方も多いでしょう。この時期ならば比較的焦らず、一つ一つ確認しながら遺品を整理できます。特に、形見分けや思い出の品の扱いは、気持ちが落ち着いてからのほうが判断しやすいものです。
このタイミングをおすすめしたい方
・故人が賃貸に住んでいて退去まで少し余裕がある方
・親族同士の関係が希薄で一度に集まるのが難しい方
・遺言書や財産状況を早めに確認したい方
3.【四十九日法要後】亡くなってから2~3ヵ月程度
四十九日法要では気持ちの整理も少しずつついてくるだけでなく、親族が集まりやすいため、形見分けや今後の整理方針を話し合う機会としても適しています。
四十九日法要とは、故人の命日から数えて49日目に行う法事。仏教では、この日をもって故人が極楽浄土に旅立つとされており、気持ちに一区切りをつける意味でも大切な節目です。形見分けなどはこのタイミングで行うケースも多いです。
このタイミングをおすすめしたい方
・形見分けを家族でしっかり相談したい方
・精神的にも落ち着いてきたと感じる方
・一度に親族が集まる貴重なタイミングを活かしたい方
4.【相続税の申告前】亡くなってから7~8ヵ月程度
相続税の申告期限は、亡くなってから10ヵ月以内と法律で決まっています。相続税がかかるかどうかを判断するには、まず故人の財産を整理し、正確に把握する必要があります。遺品整理は、その準備としてとても重要なステップです。
通帳や保険の書類、不動産の登記情報などを探し出すことが第一歩になります。また、貴金属や美術品など、価値のあるものがあれば専門家の査定が必要です。余裕をもって7〜8ヵ月以内に遺品整理を始めておくと、申告の準備もスムーズになりますよ。
このタイミングをおすすめしたい方
・相続税の申告が必要な見込みがある方
・精神的に落ち着いた状態で取り組みたい方
・遺産を正確に把握したうえで計画的に申告したい方
5.【遺族のタイミング】気持ちの整理がついてから
とくに期限がなければ、自分の気持ちが少し落ち着いてから始めるのがおすすめです。遺品整理は単なる片付けではなく、「故人との最後の対話」と言える作業でもあります。そのため、悲しみが深いうちは、無理に始めようとしても手が止まってしまうもの。思い出がよみがえり、なかなか捨てられない…ということも少なくありません。
ただし、時間が経ちすぎると何が大切で何が不要かの判断があいまいになるため、「まずは半年以内に少しずつ」など、自分なりの目安を決めると良いでしょう。
あまり知られていませんが、相続税の関係がある場合でも、先におおまかな申告をしておき、あとで修正することも可能です。詳しくは税理士に相談してみましょう。
このタイミングをおすすめしたい方
・気持ちに余裕ができてから向き合いたい方
・思い出を大切にしながら丁寧に整理したい方
・心の準備ができるまで無理せず進めたい方
遺品整理は誰がはじめる?基本は法定相続人
遺品整理は相続に関する手続きが関わってくるため、法定相続人が整理を始めるケースが多いです。ここでは誰か遺品整理をするのかについて、詳しく解説していきましょう。
一般的には法定相続人が遺品整理をする
遺品整理は相続の手続きと関わりが深いため、基本的には法定相続人が担当します。法定相続人とは、法律で定められた「故人の財産を受け継ぐ権利がある人」のことで、主に配偶者や子ども、親、兄弟姉妹などが該当します。順番や割合も法律で決まっています。
故人の銀行口座の解約や証券関係の手続きでは、相続人であることの証明が必要になり、遺品整理と並行して進めた方がスムーズです。ただし、相続人は一人とは限らず、複数いるケースもあります。あらかじめ誰がどの作業を担当するかを話し合って決めておくと、後々のトラブルを防げるでしょう。
参考:知っておきたい相続の基本。大切な財産をスムーズに引き継ぐには?【基礎編】 | 政府広報オンライン
※法定相続人についてくわしく記されています
故人の家や部屋を誰が引き継ぐかによっても異なる
故人が住んでいた家を誰が相続するかによっても、遺品整理を主に行う人も変わってきます。相続してそのまま住む予定の人が、家の片付けを中心になって進めるケースが多いです。故人が賃貸住宅に住んでいた場合、退去の期限があるため、保証人や家族が急いで対応することになります。
また、家のほかに倉庫や別荘など複数の物件がある場合は、それぞれ誰が担当するのかを決める必要があります。役割分担を明確にしておけば、混乱を避けられるでしょう。
相続放棄する場合は行政が行う
すべての相続人が相続放棄をすると、財産も負債もすべて手放すことになります。この場合、遺品整理は原則として行政が対応します。ただし、行政の対応は最低限の処分に限られ、遺族の希望には沿えないことが多いです。形見分けなどはできず、回収までの時間もかかります。相続放棄を検討しているなら、早めに弁護士や専門家に相談することをおすすめします。
遺品整理の費用は?業者に依頼した際の費用目安
遺品整理を業者に依頼する場合、費用が気になる方もいるでしょう。ここでは遺族と業者に依頼する料金の目安をご紹介します。
遺族で遺品整理をする場合
遺族だけで遺品整理を行う場合、人件費はかかりませんが、粗大ごみ処理券の購入や不用品の運搬などで細かな出費が発生します。とくに大型家具・家電は自治体ののルールに従い、事前予約のうえ指定日に出す必要があります。タイミングが合わないと何度も足を運ぶことになり、時間や労力も想像以上にかかります。
また、冷蔵庫や洗濯機、テレビなどはリサイクル家電のため、自治体ではなく自分で手配をして捨てる必要があります。難しいと感じた時は無理をせず、遺品整理業者への依頼も検討してみましょう。リビングや寝室など、一部分だけ依頼するのも手です。
業者に遺品整理を依頼する場合(フリーアールの例)
以下はフリーアールに依頼した場合の費用目安です。
| 間取り | 立米数(引き取る荷物の体積) | 料金 |
| 1K,2K〜 | 5m3~10m3 | 40,000円~80,000円 |
| 1LDK,1DK,2DK〜
|
10m3~15m3 | 80,000円~140,000円 |
| 2LDK,3DK〜 | 15m3~20m3 | 140,000円~200,000円 |
| 3LDK,4DK〜 | 20m3~25m3 | 200,000円~250,000円 |
| 25m3~30m3 | 250,000円~300,000円 | |
| 4LDK,3LDK〜 | 30m3~35m3 | 300,000円~350,000円 |
| 5LDK〜 | 35m3~40m3~ | 350,000円~400,000円〜 |
※フリーアールがこれまで行ったお片付け事例を元に作成しています。
※、間取り、料金はあくまで目安です。全ての事案が当てはまるわけではありません。
知っておきたい注意点!遺品整理が遅くなることで発生するリスク
遺品整理はあくまでご遺族さまのタイミングで構いませんが、後になるほど、思わぬリスクや負担がかかることが多いです。リスクを事前に理解しておくことで対策が取りやすくなるでしょう。
固定資産税や家賃など金銭が発生するリスク
故人が賃貸に住んでいた場合は、退去するまでのあいだも家賃が発生し続けます。これは、契約をしていた人が亡くなってもすぐに止まるわけではないからです。
また、持ち家の場合は、1月1日時点で所有していると見なされる人に「固定資産税」がかかります。もしその家が「特定空家」と判断されると、固定資産税が最大で6倍になる可能性もあります。
無駄な支出を減らすためにも、なるべく早めに遺品整理を行って、家の解約や売却を進めるようにしましょう。
参考:空き家対策特別措置法により、国定資産税が6倍になるって本当ですか?-NPO法人 空家・空地管理センター
空き巣や火災などのリスク
空き家をそのままにしておくと、防犯や防災の面でさまざまなリスクが出てきます。たとえば、外から見て「誰も住んでいない」とわかると、空き巣に入られる危険性が高まるでしょう。
また、コンセントの差しっぱなしの電化製品や、ガスの元栓が開いたままだと、火災につながる可能性もあります。地震や老朽化で倒壊のリスクもあるため、できるだけ早く安全確認をしておきましょう。
もしすぐに遺品整理ができない場合でも、
・現金や貴重品だけは先に持ち出す
・ブレーカーを落とす
・ガスの元栓を閉める
などの対応をしてください。
また、トラブルになりそうな遺品は早めに整理・処分しておくと安心です。
相続や相続税の申告に支障が出るリスク
遺品の中には、思わぬ価値のあるものが見つかることも多く、貴金属、骨董品、高価な時計などは「動産」として相続の対象になるかもしれません。
こうしたものがまだ整理されていないと、相続人全員で「誰がどの財産をもらうか」を話し合う「遺産分割協議」が進められない原因になります。その結果、不動産の名義変更(相続登記)や、銀行口座の解約・払い戻しなども手続きできず、困ることにつながるでしょう。
さらに、相続税の申告や納税も遅れてしまうおそれがあります。遺品整理は、財産の中身を正確に知るためにも必要なステップ。早めに取りかかっておくことで、あとからの手続きもスムーズに進みます。
遺品整理をいつするか決めたらスケジュールを立てる
遺品整理を始める時期を決めたなら、次は具体的なスケジュールを組み立てます。効率的に進めるためのポイントを押さえておきましょう。
まずは遺品整理の大まかな流れを把握
遺品整理にはいくつかのステップがあり、順番に進めることでスムーズに作業できます。大まかなステップは以下です。
1.遺品整理のスケジュールや誰が何を担当するかを決める
2.遺言書やエンディングノートの有無を確認する
3.相続人や親族全員と話し合い、合意を取るようにする
4.実際に遺品の整理を始める
5.不用品を分別して処分する
この中でも大切なのが、相続人や親族の合意を取ることです。きちんと話し合わずに始めると、「勝手に整理された」「形見をもらえなかった」などと不満が出て、親族間のトラブルに発展することがあります。
できれば事前に、みんなで集まって整理の方針を話し合うと安心です。難しい場合でも、「これから始めます」と一言伝えて、了承を得ておきましょう。
遺品整理のスケジュールを立てる方法
遺品整理のスケジュールを立てるなら、まず最初に、「いつまでに遺品整理を終わらせたいか」といった終了予定日を決めます。この日をゴールにすることで、「この日までにどこを終わらせよう」と、目標がはっきりします。
次に、「どの部屋から始めるか」など、場所ごとに区切って考えるとわかりやすいです。たとえば、最初にリビング、そのあとキッチン、最後に寝室というように順番を決めると、効率的に整理できるでしょう。
忙しい場合や気持ちの整理がつかないときは、数日に分けてゆっくり進める形でも大丈夫。実際に手をつけるとなかなか作業が進まないことも多いです。無理せず、自分のペースで計画しましょう。
まとめ:遺品整理をいつするか?は個人のタイミングでOK!遅くなるリスクも把握して
遺品整理をいつ始めるかに正解はありません。ご遺族の置かれた状況や気持ちを最優先に、タイミングを見極めるのが理想です。短期間で一気に終わらせるのも、心の準備を整えてから取りかかるのも、どちらでも構いません。相続や法要の日程、家の状況などと照らし合わせ、ベストな時期を見つけていきましょう。
一方で、遺品整理を先延ばしにすると家賃や固定資産税などの費用負担が増えるだけでなく、防犯面や相続税申告の面でもリスクを背負うことになります。後々のトラブルを避けるためにも、ある程度の計画性をもって取り組むことをおすめします。
遺品整理は、物を片付けるだけでなく相続や税金の知識も必要です。フリーアールでは、遺品整理士やファイナンシャルプランナーなどの専門スタッフが在籍し、相続と遺品整理をまとめて相談可能です。手続きや形見分けへの配慮はもちろん、税理士や弁護士との連携によるサポート体制も整っています。ご相談・お見積もりは無料ですので、遺品整理で困ったときはお気軽にお問合せください!
この記事を書いたのは
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株式会社フリーアール 遺品整理士協会・JRRC所属。2011年の設立以来、神奈川県 藤沢市を中心に遺品整理や生前整理/不用品買取/お片付けを行い |
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