遺品整理の手順は?実家を片付ける際の相続や注意点について徹底解説
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「遺品整理をすることになった」「実家を片付けはどうすれば良い?」など、実家の遺品整理に悩んでいませんか?遺品整理をする機会は予期せぬタイミングで起こることも多く、心も生活も落ち着かない状況で判断しなくてはいけないケースも多いです。
また、遺品整理単に不用品を処分するだけではなく、相続や固定資産税の問題などの問題も絡んできます。実家が空き家になると負担やリスクが増大するため、早めに着手する必要があります。
この記事では、実際に遺品整理を進めるための具体的な手順や注意すべきポイントをわかりやすく解説します。実家の遺品整理に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
遺品整理の手順や注意するべきポイントのまとめ
・手順は4ステップでまずはスケジュールを立てるところから開始・遺産放棄をする予定なら遺品整理の開始には慎重に
・空き家は安全面や税金のリスクも高まるので早めに整理を
実家の遺品整理を行う4つの手順
「何から手をつければいいのかわからない」「想像していたよりやることがある」など、多くの方がここで立ち止まります。まずは全体の流れを4ステップに絞って押さえましょう。家族の合意と重要書類の確認を先に済ませれば、空き家の負担や劣化のリスクも抑えつつ、迷わず遺品整理を進められますよ。
実家の遺品整理を行う4つの手順
1.スケジュールを決める
2.ダンボールやゴミ袋など遺品整理に必要なものを準備する
3.遺言書や相続財産など重要書類の有無を改めて確認する
4.実際に不用品を整理する
1.スケジュールを決める
最初に行うのはスケジュールを決めることです。「誰と一緒に作業を進めるのか」「どの部屋から始めるのか」「いつまでに終わらせたいのか」を、あらかじめ整理しておくと、遺品整理をよりスムーズに進められます。とくにご家族が遠方に住んでいる場合は、移動や休暇の都合も考えて余裕をもったスジュールを立ててください。
遺品整理を始める時期に決まりはありませんが、四十九日が過ぎて気持ちが落ち着いた頃や、各種手続きがひと段落したタイミングで着手する方が多いようです。大切なのは「心が少し落ち着いたとき」に動き出すこと。相続のことも頭に入れながら、ご家族全員が納得できる計画を立てください。
2.ダンボールやゴミ袋など遺品整理に必要なものを準備する
効率良く遺品整理を進めるためには、最初に必要な道具をそろえておきましょう。最低限そろえておきたいアイテムは以下です。
| ①汚れてもいい服 | 長年使っていなかった場所を片づけると、どうしてもホコリや汚れに触れることがあります。動きやすく、汚れても構わない服を選びましょう。 |
| ②マスク | ホコリやカビが舞うこともあるので、体を守るために欠かせません。できれば不織布マスクを用意すると安心です。 |
| ③手袋 | ガラス片や釘など、思わぬケガを防いでくれます。軍手でも構いませんが、滑りにくい素材のものだと荷物運びがしやすいです。 |
| ④ゴミ袋 | 分別しながらどんどん袋に入れていけるので、片づけの基本アイテムです。45L前後のものを多めに準備しておくと安心です。住んでいる地域のルールの確認も忘れずに。 |
| ⑤段ボール | 「残すもの」「確認中」「処分予定」など、種類ごとにまとめて入れていくと後の仕分けがスムーズです。 |
| ⑥収納ケース | 思い出の品や、しばらく保管しておきたいものを入れておくと便利です。持ち運びや再利用もしやすいですよ。 |
| ⑦ガムテープ | 段ボールを閉じたり、袋の口をしっかり縛ったりと、何かと出番が多い必需品です。 |
| ⑧ビニールひも | 大きな荷物をまとめたり、家具を固定したりする際に役立ちます。強度のあるものを選ぶと安心です。 |
| ⑨はさみ・ドライバー・ペンチ | 段ボールや袋を切るのはもちろん、家具を分解する場面でも活躍します。思った以上に使う機会が多い道具です。 |
準備を整えておけば片付けが格段にしやすくなります。
3.遺言書や相続財産など重要書類の有無を改めて確認する
遺品整理で最も注意したいのは重要書類の確認です。通帳や権利証、遺言書、印鑑、保険証券などは、もし誤って処分すると再発行が困難であったり、複雑な手続きが必要になったりと時間がかかります。机の引き出しや本の間、タンスの奥や仏壇まわりなど、意外な場所から出てくることも多いです。
捨ててはいけない代表的な資料は以下です。
| ①身分証明書(運転免許証、健康保険証など) | 各種解約や手続きに必要になることが多く、本人確認のために欠かせません。 |
| ②印鑑 | 銀行や役所での手続きに必要な場合があります。認印や実印は特に注意して確認しておきましょう。 |
| ③通帳 | 故人名義の預金口座の有無や残高を確認するために必要です。カードやネットバンキング情報も忘れずに。 |
| ④クレジットカード | 放置すると不正利用や請求が続く恐れがあります。早めに解約手続きを行うため、必ず確保しておきましょう。 |
| ⑤年金手帳 | 遺族年金や各種年金に関する手続きに必要になります。年金証書があれば、そちらも一緒に残しておくと安心です。 |
| ⑥遺言書 | 相続の方向性を決める非常に重要な書類です。勝手に開封せず、家庭裁判所での検認が必要になる場合がありますので取り扱いには注意してください。 |
| ⑦エンディングノート | 生前整理をされていた場合、個人的な希望が書かれた書類やノートが見つかるケースも珍しくありません。 |
| ⑧不動産の権利証や売買契約書 | 土地や建物を相続・売却する際に必要です。契約書や固定資産税に関する書類もまとめて残しておくと後々役立ちます。 |
見つけた書類はその場で家族と情報を共有し、まとめて耐火ファイルなどに保管しておきましょう。「とりあえず見つけた書類を入れる箱」をつくるのもおすすめです。
4.実際に不用品を整理する
大切な品や重要書類の仕分けを終えたら、いよいよ不用品の整理に入ります。粗大ごみとして自治体に回収を依頼するほか、大量の荷物がある場合や処分の期限が迫っている場合は、専門業者に依頼するのも選択肢です。
とくに家電リサイクル法の対象品(テレビ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機の4種)は、正しい方法で処分する必要がありますので注意しましょう。購入した電気店がわかれば、リサイクル料金を支払うことで引き取ってもらえる可能性が高いです。また、自治体の窓口に相談すると、引き取り方法を案内してもらえます。まだ使える衣類や家具はリサイクルや寄付に回すのもおすすめです。
大切な人が使っていたものをゴミとして処分するのは想像以上に心の負担になるもの。大切なのは「無理をしないこと」。一気に片づけようとせず、ご自身やご家族のペースで、丁寧に作業を進めていきましょう。
そもそも実家の遺品整理を行うのは誰?3つのパターン
誰が中心にって遺品整理をする人物はご家族の立場や状況によって異なります。ここでは一般的に多い3つのパターンをご紹介しますので、ご自身のケースに近いものを思い浮かべながらチェックしてください。
パターン①:同居していたor今後も家に住む人
同居していたご家族なら日常的に使われていた家財を把握しているため、比較的スムーズに整理ができるでしょう。ただし、生活の視点だけで判断すると「不要」と思えるものの中に、他の家族にとっては大切な形見が含まれていることもあります。
また、相続してそのまま住む予定の方が、今後も使うものとそうでないものを整理するケースも多いです。賃貸住宅の場合は退去の期限があるため、保証人やご家族が早急に整理を進める必要があります。
パターン②:法定相続人
法定相続人とは、法律で定められた「故人の財産を受け継ぐ権利を持つ人」のことです。配偶者や子ども、親、兄弟姉妹などが含まれます。同居人と法定相続人は同一人物であるケースも多いです。
銀行口座の解約や証券関係の手続きでは、相続人であることの証明が必要になりますので、遺品整理とあわせて進めておくと効率的です。相続人が複数いる場合は、誰がどの作業を担当するのかを事前に話し合っておくことで、後々のトラブルを未然に防げます。
相続人に関する詳しい解説は以下のブログも参考にしてください
遺品整理はいつ?誰が始める?タイミング・費用・注意点をプロが解説
パターン③:相続放棄するなら行政
すべての相続人が相続放棄をすると、財産も負債もすべて手放すことになり、その場合の遺品整理は原則として行政が行います。ただし、行政による対応はあくまで最低限の処分に限られ、遺族の希望に沿った整理や形見分けはできません。しかも回収に時間がかかることも多いです。相続放棄を検討している場合は、なるべく早めに専門家へ相談し、納得できる形で対応できるよう準備を進めておきましょう。
実家の遺品整理をするときに注意したいこと
実家の遺品整理はただ片づけるだけではなく、相続や近隣への配慮など思わぬ点で注意が必要です。「知っていれば良かった」「後味の悪い経験になってしまった」と後悔しないために、代表的な注意点を整理しました。
相続放棄をする予定なら遺品整理は一旦ストップ
相続放棄は「一部だけ権利を放棄する」ということはできず、すべての財産に対して権利を放棄する手続きです。この段階で財産を勝手に処分すると、法律上「相続を承認した」とみなされるおそれがあります(民法921条1号)。
一度承認と判断されれば、その後の相続放棄は認められなくなる可能性があります。とくに家具・家電・車など価値のあるものは処分せず、まずは家庭裁判所での手続きが完了するまで待ちましょう。
参考:相続財産を処分してしまった!相続放棄はできるのか?できない場合の対処法も解説|ベンナビ相続(旧:相続弁護士ナビ)
実は近隣住民から苦情が入ることも多い
遺品整理は思った以上に近隣への影響が大きい作業であり、大型家具を運び出すときの騒音や、不用品を一時的に外へ置くことで迷惑をかけてしまうケースも少なくありません。トラブルを防ぐ一番の方法は、事前に「○日に整理を行います」と簡単に挨拶しておくこと。ちょっとした声かけでご近所の理解が得られ、作業がスムーズに進みます。
最大6倍!住んでいない家でも固定資産税の支払いは続く
実家に誰も住んでいない状態であっても、固定資産税は発生します。本来、住宅が建っている土地は固定資産税が軽減されていますが、管理が不十分で「特定空き家」に指定されると、その優遇が外れ、最大で6倍もの税額を負担する可能性があります。
さらに倒壊や防犯リスクも高まり、近隣から苦情や行政指導を受けることも考えられます。余計な負担を避けるためには、放置せず早めに管理や活用方法を検討しておきましょう。
参考:空き家対策特別措置法により、国定資産税が6倍になるって本当ですか?-NPO法人 空家・空地管理センター
放置するほど家の価値が下がり続ける可能性がある
空き家を長く放置していると建物は確実に劣化していき、湿気によるカビや害虫被害、老朽化の進行は、資産価値が大きく下がります。結果的に売却が難しくなるだけでなく、固定資産税などの維持費だけが継続して発生する状況になります。
思い出の詰まった実家を今後どうするかの決断は、簡単にはできないかもしれません。しかし、遺品整理と同時に「家をどうするか」を考えておくことは、資産を守るうえでとても大切な視点です。清掃やメンテナンスをしながら、売却や賃貸といった活用方法を早めに検討しておくと安心です。
実家を片付けられないときは遺品整理業者も検討してください
自分たちだけで整理が難しいと感じたら、専門業者に頼るのも手です。時間や体力の負担を大きく減らせるだけでなく、感情的な整理も同時につく方も多いです。遺品整理業者に依頼するメリットは以下です。
遺品整理業者なら一気に片付く
実家の遺品整理を業者に依頼する最大の利点は、短期間で大規模な整理が完了することです。専門スタッフが複数人で入り、分別から搬出・処分までを一括で対応するため、ごみの分別に悩む必要もありません。家具や家電もまとめて不用品回収され、限られた時間の中で確実に終了します。
整理と同時に大切な遺品や重要書類の捜索も可能
業者のノウハウを活用することで、貴重品や大事な書類を見落とすリスクを大幅に減らせます。普段は気づきにくい収納や隙間も丁寧に確認しながら進めるため、誤って処分する心配がありません。「写真は残してほしい」「探してほしいものがある」などの希望を伝えることもできます。遺品整理業者は経験豊富なため、家族でいくら探しても見つからなかったモノが発見されることも多いです。
「一部分だけ」「買取できるものだけ」のご依頼もOK
実家を丸ごと整理するだけでなく、必要な部分だけの依頼も可能です。たとえば、まだ使える家具や家電だけを買取に出したり、手を付けられない部屋だけお願いしたりすることもできます。「買取できるものだけを持って行ってほしい」「無料で回収してもらえるものだけお願い」といったご依頼もあります。時間や予算を抑えつつ効率よく進めたいときには、業者に問い合わせてみましょう。
実家が遠方でも遺品整理は依頼できる
ご依頼主さまが遠方に住んでいても、遺品整理サービスが可能な業者も多いです。立ち会えない場合でも、業者によっては写真やビデオ通話で進捗を報告してくれるため安心感があります。移動時間や交通費をかけずに済み、忙しい中でも整理を進められる点は大きなメリットです。
遺品整理業者のフリーアールは相続に関する質問や相談にもお応えします
遺品整理を考えている方の中には、「相続の手続き」や「不動産の売却」も同時に進める必要があるケースが少なくありません。複数の業者とやり取りをすることになり、精神的な負担を感じてしまう方も多いのではないでしょうか。
フリーアールでは、遺品整理だけでなく不動産の売却や相続に関するご相談にも対応しています。遺品整理士はもちろん、FPなど専門資格を持つスタッフが在籍しており、単なる片付けにとどまらない総合的なサポートを受けられるのが強みです。
たとえば、
・家の持ち主が亡くなった後、何から手をつけて良いかわからない
・遺品整理と不動産の売却を一度に進めたい
・相続税に関して不安や疑問が多い
・売却手続きに必要な準備がわからない
・今後の資金計画を整理しておきたい
といったお悩みにも、寄り添いながら解決に導きます。もちろんご相談は無料ですので、どうぞ安心してご利用ください。見積もりも無料です。
詳しくはこちらをご覧ください
まとめ:実家の遺品整理は計画からスタート!相続放棄をする予定なら要注意
実家の遺品整理は相続や税金にも関わる大切な作業です。まずは計画を立て、相続関連の書類や財産を確認し、家族と方針を共有しましょう。とくに相続放棄を考えている場合は、財産を処分すると単純承認とみなされるリスクがあるため注意してください。
専門家や業者の力を借りて計画的に進めれば、空き家の負担や相続トラブルを防ぎ、安心して次のステップへ進めますよ。遺品整理に関する疑問や不明点があれば、お気軽にフリーアールまでお問合せください。
この記事を書いたのは
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株式会社フリーアール 遺品整理士協会・JRRC所属。2011年の設立以来、神奈川県 藤沢市を中心に遺品整理や生前整理/不用品買取/お片付けを行い |
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