家じまいとは?進め方・費用相場・実家を手放す際の注意点をわかりやすく解説

query_builder 2026/06/09
遺品整理
家じまいとは?進め方・費用相場・実家を手放す際の注意点

最終更新日


親が施設へ入居したり亡くなったりした後、「実家をどうするべきだろう」と悩む方は少なくありません。住む予定のない家をそのままにしていると、固定資産税や維持費がかかり続けるだけでなく、空き家の老朽化や相続トラブルにつながる可能性もあります。


家じまいでは、家財整理や不動産売却、相続手続きなどが必要になるため、何から始めれば良いか迷う方も少なくありません。


この記事では、家じまいの意味や進め方、費用相場、よくある失敗例や注意点をわかりやすく解説します。



家じまいは何から始める?まとめ

・家じまいは空き家放置のリスクを減らすためにも、家族で早めに話し合いを始めることが大切

・家じまいには費用がかかるため、全体の流れと相場を把握して計画的に進める

・不動産や相続の問題が関わる場合は、専門業者へ相談すると負担やトラブルが減る


遺品整理はフリーアール


家じまいとは?意味や実家じまいとの違いをわかりやすく解説

家じまいとは?



家じまいとは、住まなくなった家や実家を整理し、売却・解体・賃貸活用などによって手放すことです。近年は少子高齢化や空き家の増加を背景に、親の実家を整理する「実家じまい」を検討する人が増えています。


実家じまいは家じまいの一種ですが、対象となる家や状況に違いがあります。


項目 家じまい 実家じまい
対象 現在住んでいない住宅全般 親が住んでいた実家
主な理由 住み替え、施設入居、相続など 親の死去や施設入居など
主な作業 家財整理、売却、解体、各種手続き 遺品整理、実家の売却・解体など
関係者 所有者本人や家族 親族や相続人が中心


家じまいでは、単に家を処分するだけではありません。家財や思い出の品の整理、不動産の売却や解体、相続手続きなど、多くの作業を進める必要があります。特に親の実家の場合は、仏壇や位牌、アルバムなど大切な品物の整理も必要になるため、時間と手間がかかるケースが少なくありません。


家じまいを先延ばしにすると起こる4つのリスク

家じまいを先にするリスク


家じまいは「まだ急がなくても大丈夫」と後回しにされがちです。しかし、空き家や実家を長期間放置すると、費用面や管理面だけでなく、相続や売却にも悪影響を及ぼす可能性があります。


①:固定資産税や維持費がかかり続ける

実家を使わなくなっても、固定資産税や都市計画税は毎年発生します。また、庭木の手入れや建物の修繕、防犯対策などにも費用がかかります。


「誰も住んでいないからお金はかからない」と思われがちですが、空き家でも維持費は継続的に発生します。放置期間が長くなるほど負担額も大きくなってしまいます。


②:空き家の老朽化や近隣トラブルにつながる

人が住まなくなった家は想像以上に早く傷みます。換気不足によるカビや湿気、雨漏り、害虫や害獣の発生などが起こりやすくなります。


また、庭木や雑草の繁茂、外壁の劣化などによって近隣住民とのトラブルにつながるケースもあります。管理が難しい場合は、売却や家じまいを早めに検討した方が安心です。


③:相続人同士のトラブルにつながる

家じまいで意外に多いのが親族間のトラブルです。


例えば、

・売却したい人と残したい人がいる

・費用負担で意見が分かれる

・遺品の分配で揉める

といったケースがあります。


時間が経つほど関係者の意見がまとまりにくくなるため、相続後はできるだけ早い段階で家族会議を行い、方向性を共有しておきましょう。


④:売却しにくくなる可能性がある

空き家を長期間放置すると、建物の劣化によって資産価値が下がります。また、設備の故障や建物の傷みが進むと、購入希望者が見つかりにくい傾向があります。


家じまいを検討しているのであれば、建物の状態が良いうちに売却や活用方法を考えましょう。早めに動くことで選択肢が増え、解体や大規模修繕などの余計な費用を抑えられます。


家じまいは先送りするほど負担やリスクが大きくなりやすいです。実家の管理が難しいと感じたら、まずは家族で話し合い、今後の方向性を決めるところから始めましょう。


家じまいの進め方|実家を手放すまでの基本手順

家じまいの流れ


家じまいは、いきなり家財を処分したり売却したりするものではありません。家族との話し合いから始まり、家財整理や不動産の活用方法の決定、売却や解体手続きへと進みます。


まずは全体の流れを確認しておきましょう。


STEP やること ポイント
STEP① 家族・親族で方針を決める 費用負担や売却方針を共有する
STEP② 財産や権利関係を確認する 登記や相続状況を確認する
STEP③ 家財整理・遺品整理を行う 必要な物と不要な物を仕分ける
STEP④ 不動産の活用方法を決める 売却・賃貸・解体などを検討する
STEP⑤ 売却・解体・名義変更などの手続きを行う 専門家や業者と連携して進める

STEP①家族・親族で方針を決める

家じまいで最初に行いたいのが家族会議です。


とくに相続人が複数いる場合は、

✅ 売却するのか?

✅ 残して活用するのか?

✅ 誰が費用を負担するのか?

を事前に話し合っておきましょう。


後から意見が分かると、家じまいそのものが進まなくなるケースもあります。


STEP② 財産や権利関係を確認する

実家を手放す前に、所有者や相続状況を確認します。確認しておきたい主な項目は次のとおりです。


確認項目 内容
登記簿 現在の所有者を確認する
相続状況 相続登記が完了しているか確認する
宅ローン 残債の有無を確認する
固定資産税 税額や納税状況を確認する


権利関係が整理されていないと売却できない場合があります。


STEP③ 家財整理・遺品整理を行う

家じまいで最も時間がかかりやすいのが家財整理です。


家具や家電を処分するだけでなく、

・写真やアルバム

・通帳や権利書

・貴金属や骨董品

・仏壇や位牌

なども確認しながら整理する必要があります。


処分する物が多い場合は、遺品整理業者や不用品回収業者へ依頼することで負担を減らせます。


STEP④ 不動産の活用方法を決める

家財整理が終わったら、不動産をどうするか決めます。


選択肢特徴売却維持費の負担をなくしやすい賃貸家賃収入を得られる可能性がある解体して土地活用建物の管理負担がなくなる親族へ引き継ぐ思い出の家を残せる


家の状態や立地によって適した方法は異なります。


STEP⑤ 売却・解体・名義変更などの手続きを行う

方針が決まったら、売却や解体、名義変更などの手続きを進めます。不動産会社や司法書士、遺品整理業者などの専門家へ相談しながら進めることで、トラブルを防げます。


家じまいにかかる費用相場

家じまいにかかる費用


家じまいの費用は、家財整理や解体工事、不動産売却の有無によって大きく変わります。


項目 費用相場
遺品整理・不用品回収 50,000~500,000円以上
仏壇の供養・処分 20,000~100,000円程度
お墓じまい 100,000~500,000円程度
物の解体工事 1,000,000~3,000,000円程度
不動産売却時の仲介手数料 売却価格に応じて発生
相続登記・各種手続き 数万円~十数万円程度


それぞれ詳しく見ていきましょう。


遺品整理・不用品回収の費用相場

間取り 費用相場
1R・1K 40,000~80,000円
1LDK 70,000~150,000円
2LDK 120,000~300,000円
3LDK 180,000~500,000円
4LDK以上 250,000~800,000円以上


遺品整理や不用品回収の費用は、間取りよりも家財の量によって変動します。特に戸建て住宅では長年の生活用品が残っているケースも多く、同じ4LDKでも費用に大きな差が生じます。


また、業者によっては片付けと同時に買取サービスを行っており、買取可能な品物がある場合は費用を抑えられます。


解体工事の費用相場


建物の種類 費用相場
木造住宅 100万~300万円程度
鉄骨造住宅 150万~400万円程度
RC造住宅 200万~600万円程度


解体費用は建物の構造や大きさ、立地条件によって変わります。家じまいでは売却前に解体するケースもありますが、更地にすると固定資産税の軽減措置がなくなる場合もあるため、不動産会社と相談しながら判断しましょう。


不動産売却時にかかる費用と控除


項目 内容
仲介手数料 不動産会社へ支払う費用
登記費用 名義変更や抵当権抹消など
譲渡所得税 売却益が出た場合に発生
相続空き家の3,000万円特別控除 条件を満たせば税負担を軽減できる可能性がある


家じまいで相続した実家を売却する場合は、譲渡所得税が発生する可能性があります。一方で、一定の条件を満たせば「相続空き家の3,000万円特別控除」を利用できる場合があります。


適用条件によって税額が大きく変わるため、売却を検討している場合は不動産会社や税理士へ相談するのがおすすめです。

✅参考:No.3306被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例|国税庁


仏壇・位牌・お墓じまいの費用相場


項目 費用相場
仏壇供養 10,000~50,000円
仏壇処分 10,000~50,000円
位牌供養 5,000~30,000円
お墓じまい 100,000~500,000円


家じまいでは仏壇や位牌、お墓の整理が必要になることもあります。菩提寺との相談が必要な場合もあるため、家財整理と並行して早めに準備を進めると安心です。


家じまい後の選択肢|売却・賃貸・解体はどれを選ぶ?

家じまい後の選択肢


家じまいでは、家財整理が終わった後に「実家をどうするか」を決める必要があります。選択肢によって費用や手間、将来の負担が異なるため、家の状態や家族の意向に合わせて検討することが大切です。


選択肢 メリット デメリット 向いているケース
売却 維持費や管理負担がなくなる 思い出の家を手放すことになる 利用予定がなく早めに現金化したい
賃貸 家賃収入を得られる可能性がある 管理や修繕の負担が続く 立地が良く需要が見込める
解体して土地活用 老朽化した建物の管理が不要になる 解体費用がかかる 建物の傷みが激しい
親族へ引き継ぐ 家を残せる 将来的な管理負担が残る 住む予定の親族がいる


利用予定のない実家であれば、売却を選ぶケースが多く見られます。一方で、駅近など需要が見込める地域では賃貸として活用できる場合もあります。


また、建物の老朽化が進んでいる場合は、解体して更地として売却した方が買い手が見つかりやすいこともあります。ただし、解体費用が発生するため、不動産会社へ相談しながら判断すると安心です。


どの方法が最適かは、建物の状態や立地、相続人の意向によって異なります。家じまいを進める際は、目先の費用だけでなく将来の管理負担も考慮しながら選択しましょう。



家じまいと一緒に実家の売却相談も可能です
家じまい後の実家は、売却・賃貸・解体などさまざまな選択肢があります。
株式会社フリーアールでは、家財整理から不動産売却までワンストップで対応しております。
「この家はいくらで売れるの?」というご相談も無料で承っていますので、お気軽にご相談ください。


不動産もワンストップ対応

家じまいでよくある失敗例とトラブル対策

家じまいでよくあるトラブル


家じまいは人生で何度も経験するものではないため、準備不足や認識の違いからトラブルが起こることがあります。とくに相続や費用負担、思い出の品の扱いは家族間で意見が分かれやすいため注意が必要です。


まずは、家じまいでよくある失敗例と対策を確認しておきましょう。


相続人同士で意見がまとまらない

家じまいで最も多いトラブルの一つが、相続人同士の意見の対立です。


たとえば、

・売却したい人

・残したい人

・賃貸活用したい人

がいる場合、なかなか結論が出ないことがあります。


また、費用負担や遺品の分配をめぐって揉めるケースも少なくありません。家じまいを始める前に家族会議を行い、方向性を共有しましょう。


思い出の品の整理に時間がかかる

アルバムや手紙、趣味のコレクションなどは処分の判断が難しく、作業が進まなくなる原因になります。とくに親族が集まって整理を始めると思い出話に花が咲き、作業が止まってしまうこともあります。事前に「残す物」「処分する物」「保留する物」の基準を決めておくと、スムーズに整理を進めやすくなります。


✅こちらのブログもぜひ参考にしてください

遺品整理で出てきた写真はどうする?後悔しない整理・供養・処分方法を解説


費用を把握せず進めて予算オーバー

家じまいでは、遺品整理だけでなく解体費用や売却費用、仏壇供養などさまざまな費用が発生します。想定より家財が多かったり、解体が必要になったりすると予算を大きく超えてしまう場合もあります。まずは複数の業者から見積もりを取り、全体の費用を把握してから進めましょう。


仏壇や位牌の扱いで困る

家じまいでは家具や家電の処分だけでなく、仏壇や位牌の整理も必要になることがあります。宗派によっては閉眼供養が必要な場合もあり、自己判断で処分すると後から親族とのトラブルになる可能性があります。不安な場合は菩提寺や専門業者へ相談し、適切な方法で供養を行いましょう。


✅こちらのブログもぜひ参考にしてください

お焚き上げとは?目的・タイミング・場所…気になる費用やできない場合など徹底解説


空き家のまま長期間放置する

「今は忙しいから」と実家をそのまま放置してしまうケースも少なくありません。しかし、空き家は固定資産税や管理費がかかり続けるだけでなく、老朽化による近隣トラブルや資産価値の低下につながる可能性があります。利用予定がない場合は、売却や賃貸、解体などの方向性を早めに決めましょう。

参考:国土交通省|住宅:空き家対策 特設サイト


家じまいの事例|実家の片付けから売却準備まで

家じまいでは、家財の量や建物の広さによって作業内容や費用が大きく変わります。ここでは、フリーアールが実際に対応した事例をもとに、家じまいの際の費用や作業内容をご紹介します。


3DK集合住宅の家財整理にかかった費用事例

居室 片付け作業前


項目 内容
住所 神奈川県大和市
間取り 3DK(公営住宅)
作業日数 1日
作業人数 2名
物量 10㎥
作業代金 160,000円
買取金額 10,000円
お客様ご負担費用 150,000円(税別)


神奈川県大和市で行った3DK団地の遺品整理事例です。作業は1日、スタッフ2名で対応し、家財の搬出や整理を行いました。買取可能な品物を査定した結果、作業費用の一部を相殺でき、お客様負担額は15万円となっています。


比較的コンパクトな実家であれば、このように20万円以下で家じまいを進められるケースもあります。


✅ この事例をもっと詳しく見たい方は以下のリンクをチェックしてください

【3DK団地の遺品整理費用や日数を解説します!】神奈川県大和市にて市営住宅でのお片付け 買取 を行いました。



5LDK一軒家を整理した家じまい事例

一軒家の片付け 和室 片付け前


項目 内容
住所 神奈川県横浜市
間取り 5LDK
作業日数 2日
作業人数 3名
物量 約20㎥
作業料金合計 258,500円(税込)
買取金額 41,800円(税込)
お客様ご負担額 216,700円(税込)


神奈川県横浜市で行った5LDK一軒家の片付け事例です。家財整理と不用品の搬出を2日間かけて行い、再販可能な家具や家電などは買取対応しました。


その結果、作業料金258,500円から41,800円を差し引き、お客様負担額は216,700円です。戸建て住宅でも家財量や買取内容によっては、費用を抑えながら家じまいを進められます。


✅ この事例をもっと詳しく見たい方は以下のリンクをチェックしてください

【5LDK一軒家の片付け費用や日数を解説!】神奈川県横浜市にて戸建住宅のお片付け 不用品回収 買取を行いました。



遺品整理はフリーアール


家じまいに関するよくある質問

家じまいに関する質問


最後に家じまいの検討段階で寄せられやすい疑問をQ&A形式で整理します。


Q. 家じまいは親が元気なうちに始めるべきですか?

A. できるだけ早めに話し合いを始めるのがおすすめです。

親が元気なうちであれば、残したい物や家の今後について本人の意思を確認できます。相続後のトラブル防止にもつながるため、家族で話し合う機会を設けておきましょう。


Q. 家じまいの費用は誰が負担するのでしょうか?

A. 家族や相続人で話し合って決めるのが一般的です。

法律で一律に決まっているわけではありません。相続財産から支払うケースもあれば、相続人で分担するケースもあります。後々のトラブルを防ぐためにも、事前に費用負担を決めておくことが大切です。

参考:知っておきたい相続の基本。大切な財産をスムーズに引き継ぐには?【基礎編】 | 政府広報オンライン

※相続人について詳しく記されています


Q. 仏壇や位牌はどうすればよいですか?

A. 同時に進めることが可能です。

実際には、家じまいの一環として遺品整理を行うケースが多くあります。まとめて依頼することで、作業や日程の調整がしやすくなる場合もあります。


Q. 家じまいにはどれくらいの期間がかかりますか?

A. 数週間から数か月程度が一般的です。

家財の量や相続手続きの有無によって大きく変わります。特に相続人が複数いる場合は話し合いに時間がかかることもあるため、余裕を持って進めることをおすすめします。


まとめ|家じまいは早めの準備が費用と負担を減らすポイント

家じまいは早めの準備が大切


家じまいは家財整理や不動産売却、相続手続きなどを伴います。空き家を放置すると維持費や管理負担が増えるため、早めの準備が大切です。実家をどうするか悩んでいる場合は、まず家族で話し合い、全体の流れや費用相場を把握したうえで計画的に進めましょう。


フリーアールでは、遺品整理や不用品回収、家じまいに伴う家財整理はもちろん、不動産売却や相続に関するご相談にも対応しています。「実家を売却するべきか迷っている」「相続した空き家をどうすればよいかわからない」といったお悩みも、お客様の状況に合わせてご提案いたします。


売却前の片付けや解体前の整理、遠方にお住まいの方からのご相談も承っていますので、家じまいをご検討中の方はお気軽にお問い合わせください。お見積もりは無料です。


この記事を監修したのは


監修者:近藤正人

宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー。株式会社フリーアール代表取締役。不動産相続・売買・残置物撤去におけるアドバイスを様々な角度から行い年間300件以上の事案に関わっている。



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0466-88-3318


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